社内起業家の市場検証を阻害する要因を取り除き、新規事業開発の成功確率を高める
企業のオープンイノベーションや新規事業開発などを伴走支援する、事業創造パートナーの株式会社ゼロワンブースター(本社:東京都千代田区、代表取締役:合田ジョージ、 以下01Booster)は、大企業向けの出向型新規事業開発支援サービス「Intrapreneur Beyond Residence(イントラプレナー・ビヨンド・レジデンス、以下IBR)」の本格展開を2024年9月19日に発表いたしました。IBRは、大企業の社内起業家(イントラプレナー)が外部環境を活用して新規事業開発に取り組むことを支援し、スピーディーな事業立ち上げと人材育成を実現するサービスです。
IBRサービスページ:https://01booster.co.jp/service/ibr
立ち上げの背景
ビジネス環境の変化スピードが著しい近年、大手企業では、新規事業開発による長期的な成長促進や、新規事業開発に関わるという体験を通じた人材育成、変化に柔軟に対応できる組織文化変革の重要性が高まっています。しかし、往々にして、レガシーを持つ大手企業ほど、既存事業との資源投下のバランスに苦慮し、経営層の意志と現場の実情にギャップが生じがちです。社内起業家(イントラプレナー)の育成を阻害する要因として、以下の課題が挙げられます。
- 社内ルールや既存事業との調整による制約
- 事業化のスピード感の欠如
- 社内起業家の育成機会の不足
01Boosterは長年にわたり、70社以上で6000人を超える社内起業家を育成してまいりました。この知見を活かして新規事業開発における課題を解決するため、出向型事業開発プログラム「Intrapreneur Beyond Residence(IBR)」を開発しました。
出向型事業開発プログラム「Intrapreneur Beyond Residence(IBR)」とは
IBRは、01Boosterが提供する環境下で大手企業の社内起業家が新規事業開発に取り組む、出向型のプログラムです。スピード感を持って新規事業をローンチすることができるとともに、疑似起業体験による次世代社員の実践的育成、異彩を拒絶せず活用し、変化を受け入れられる組織文化醸成に寄与いたします。
サービスの特徴
1. 起業経験者によるサポート
IBRは社外取締役的立場・事業実務サポート・アドミ代行の三役支援が特徴です。特に社外取締役的立場は実際に起業を経験したメンバーによってサポートされます。
2. 事業成長スピードを上げる事業創造コミュニティ「有楽町SAAI」
IBRでは、起業家や専門家が集まる環境で切磋琢磨していただきます。日々、このような方々と交流し、熱量を受けるなかでスピード感が上がっていきます。
3. 01Booster名義でのサービスローンチ
01Booster名義でサービスをローンチするため、自社のブランディング毀損や厳しい品質チェックによるスピード感の阻害を避けることができます。
4. 自由度の高いリソース調達手段
柔軟な契約形態での人材や、必要なリソースにアクセスできる場をご提供します。
豊富な支援事例
シングル・オリジンティーを丸ごと楽しむ緑茶
「ALL GREEN」
URL: https://all.green/
出向元企業の社内ベンチャー制度にて事業プラン採択後、01Boosterに出向。独自に顧客価値検証や商品開発に取り組み、商品化を実現。
取り組み内容
01Boosterに出向後、あらためて事業計画・活動計画を策定し、リアルの場でのテストマーケティングを行いました。テストマーケティングでは単に商品に対する反応をみるというだけではなく、商品の訴求ポイントを確認し、価格帯・売り方の検討やブランド名の見直しまで行っています。
そのようなテストマーケティングを経て、クラウドファウンディングでの先行販売(対象範囲を広げた価値検証)、実販売開始へと繋げています。また、定期的に擬似経営合宿も行い、「起業家」としての行動変化を促すような取り組みも行っています。
取り組み後の成果
出向元企業から01Boosterに出向後1年以内での市場ローンチを行い、社内からも市場で実験するスピード感を評価いただいております。またmakuakeではクラウドファウンディングでの目標を達成したほか、メディア掲載などの実績も出ている状況です。また、市場ローンチ後も、市場での反応を元に商品形態の変更などをスピーディーに執り行い、顧客満足度の向上を図っております。
ミストで“飲む“次世代サプリメント
「IN MIST」
URL: https://shop.inmist.jp/
出向元企業の社内ベンチャー制度にて事業プラン採択後、01Boosterに出向。独自に顧客価値検証や商品開発に取り組み、商品化を実現。
取り組み内容
01Boosterに出向後、あらためて事業計画・活動計画の策定を行い、テストマーケティングの中で売り方の検討を進めてきました。クラウドファウンディングや自社EC販売、大手モールでの販売、toB販売などさまざまな販売方法を試すことで、将来のスケールに向けて手触り感のある成長ストーリーを構築し、実践しています。また、定期的に擬似経営合宿も行い、「起業家」としての行動変化を促すような取り組みも行っています。
取り組み後の成果
2023年度グッドデザイン賞受賞、Startup JAPAN EXPO 2024にてグランプリ受賞。
出向元企業から01Boosterに出向後1年以内での市場ローンチを行い、社内からも市場で実験するスピード感を評価いただいております。受賞の他にもMakuakeではクラウドファウンディングでの目標を達成し、多数のメディア掲載も実現しております。著名インフルエンサーにも紹介されるなど、商品のファンづくりの活動を進めています。
できたての乳製品の魅力を伝える新ブランド
「Fresh Cheese Studio」
URL: https://www.freshcheesestudio.com/
出向元企業の社内新規事業創発にて事業プラン採択後、01Boosterに出向。独自に商品の訴求点をtoB, toC合わせて整理し、2024秋の本格展開を目指して実証店舗をオープン。
取り組み内容
01Boosterに出向後、あらためて事業計画・活動計画の見直しを行い、エフェクチュエーションで言うところの「許容可能な失敗の原則」に則った検証活動を進めてきました。実際に展示会での反応を活かしたtoBへの訴求点整理とtoBの営業計画の整備、本格展開する前段階での実証店舗展開の計画織り込み、いきなりの本格展開を実証店舗での反応を踏まえた形に変えるといった取り組みを行っています。また、定期的に擬似経営合宿も行い、「起業家」としての行動変化を促すような取り組みも行っています。
取り組み後の成果
01Booster出向後半年以内で、実証店舗での検証を計画化し実行まで移しています。また、実証店舗オープンの際には多数のメディア取材も受け、さまざまな媒体でのメディア掲載を実現しています。実証店舗で多数の顧客訪問を叶えただけでなく、顧客の反応から秋以降の本格展開計画を改めて策定し、よりビジネススケールを大きくする活動へと発展させています。
コーヒーをまるごと食べる新しい菓子素材
「カフェレート -コーヒーを食べる-」
URL:https://cafexlate.jp/
出向元企業の社内ベンチャー制度にて事業プラン採択後、所属は所属企業のまま、01Boosterで事業開発を支援。独自に顧客価値検証や商品開発に取り組み、商品化を実現。
取り組み内容
活動開始後、あらためて事業計画・活動計画の策定を行い、リアルの場でのテストマーケティングをおこないました。テストマーケティングでは単に商品に対する反応をみるというだけではなく、商品の訴求ポイントを確認し、価格帯・売り方の検討やブランド名の見直しまで行っています。そのようなテストマーケティングを経て、有名ショコラティエのコラボ企画なども進めています。
取り組み後の成果
JFEX AWARDS 2024にてInnovation Awardを受賞。
取り組み開始後1年以内での市場ローンチを行い、社内からも市場で実験するスピード感を評価いただいております。所属企業での兼務状況でも顧客への価値検証を着実に進め、専任化した後は取り組みをさらにスピードアップさせ、外部VCが主催するアクセラレータープログラムへの挑戦を行い、某プログラムに採択もされています。
今後の展望
01BoosterはIBRサービスを通じて、より多くの大手企業の新規事業開発を支援し、日本のイノベーション創出に貢献することを目指しています。今後は、サービスの拡充や成功事例の蓄積を進めるとともに、参加企業同士のネットワーキングなど、付加価値の高いサービス提供を計画しております。