2021.02.25

コロナ禍でより重視される「雑談」を戦略的に創出。紹介で会員が増えているワーキングコミュニティ「有楽町『SAAI』Wonder Working Community」開業1周年/軌跡の振り返り

株式会社ゼロワンブースター(本社:東京都千代田区、 代表取締役:鈴木規文、 以下「01Booster」)が運営する個人のアイディアを形にするワーキングコミュニティ「有楽町『SAAI』Wonder Working Community(以下、「SAAI」)」は、2021年2月14日(日)にオープン1周年を迎えました。

SAAI Wonder Zone
BAR変態での交流シーン

SAAI は、三菱地所株式会社が進める有楽町エリア再構築に向けた先導プロジェクト、有楽町「Micro STARs Dev.(マイクロスターズディベロップメント)※1」の活動拠点のひとつで、「人」「個」にフォーカスする場として2020年2月14日(金)に開業。イントレプレナー(社内起業家)やイントレプレナー候補の方をメインターゲットとし、多彩な人材を集め、掛け合わせることで新しいアイディアが生まれ、磨かれ、社会に実装されていく過程の最初の一歩を踏み出すためのコミュニティスペースとしてスタートしました。

新型コロナウイルスの影響で2020年4~5月の2ヶ月間、SAAIはクローズを余儀なくされましたが、再開後も会員による紹介を中心に入会者は順調に増え続け、日本有数の事業創造コミュニティ化に向けて拡大・成長を続けています。イノベーションが起こりやすい土壌をつくるため、オンライン上でも会員同士の交流を促す会員専用アプリや、交流スペースである「Bar変態」のチーパパ&チーママの活動によって、コロナウイルスによる自粛が継続する期間も施設は活発化。新規事業の立ち上げに欠かせない「雑談」のハブとなる仕組みを強化することで、アイディアが生まれやすい状況を作り出しています。またSAAI会員向けのアイディアコンテストやビジネスプランコンテスト「01Start 2020」等の実施により、小さなおもいつきを行動に促すところから、カタチ(具体的なプラン)にするための定期的なメンタリングや大丸有地区の大企業との連携機会等の提供まで、事業創造の様々な段階に応じた支援を幅広く行っています。結果として、有楽町「micro FOOD & IDEA MARKET ※2」との連携の中で、実際にSAAI会員の商品やサービスなど多くのプロジェクトがmicroから発信されています。

 SAAIは今後もますます、何か新しいことを始めたい、新しいものを生み出したいという熱量の高い人が集まれる場所を作り、SAAIに訪れる方に対して必要な人材・必要なスキルを結びつけていくことで、事業創造を強力にブーストするコミュニティとして価値を発揮して参ります。

<オープンから1年での主な動き>
■会員数は順調に増加。コロナ禍で大企業勤務者よりベンチャー経営者・個人事業主の比率が増加

・会員数は約270名。その多くは会員からの紹介で入会。
・会員属性はコロナの影響でリモートワークが中心となった周辺の大企業勤務者よりも経営者・個人事業主の割合が増加。
・まだカタチになっていない思いを持っている段階の方から、ビジネスを展開している方まで、様々な段階の方が利用。
・30代半ばを中心に、大学生~60代まで幅広い世代が利用。
・会員のチャレンジは01Boosterが全力で支援。実証実験や会員アイディアのメンタリングを日常的に開催。

AIコーヒーマシン実証実験の様子
01Boosterメンタリング風景

■オフラインとオンラインを使い分け、多種多様な会員交流機会を提供
・SAAIでは新型コロナウイルス感染拡大を通じた行動様式の変容に対応し、会員同士の交流をより促進させるため、オンラインとオフラインを使い分けた多種多様なイベント等交流機会を提供しています。
・会員の相互交流を目的とする「SAAIアプリ」 ※3の登録率は100%となっており、コロナ禍におけるコミュニティ活性に寄与しています。
・思いついたアイディアを元に、プロジェクト化してカタチにしていくことができる「STUDIOシステム」 ※4 もアプリによって、気軽に立ち上げることができ、「Micro STARs Dev.」プロデューサー ※5によるSTUDIOの他、会員主導のSTUDIOも、ビジネス関連から趣味に関するものまで、すでに約20のSTUDIOが立ち上がっています。
・SAAIに集まった会員同士を有機的につなげる存在として推薦・公募で選ばれたチーママ&チーパパも17名に増え、スペース内の拠点となるBar「変態」を中心に会員同士の交流を促しています。チーママ&チーパパはリアルの場だけでなく、オンラインイベントに積極的に参加し、STUDIO立ち上げをアシストするなど、兼業副業時代の新しい活動の仕方を自ら体現しつつ、様々な形で雑談や化学反応が起こるきっかけを提供しています。

ビジネスモデル図解ワークショップ
会員主催 日本酒イベント
会社のおかねに強くなる勉強会

■SAAI主催の会員限定アイディアコンテストやビジネスプランコンテスト「01Start2020」を実施。「おもいつきをカタチに」を体現し、社会を変えるようなビジネスづくりを後押し
・2020年9月には、ちょっとしたアイディアやおもいつきを後押しする機会として「第1回アイディアコンテスト」を開催し、まだビジネスモデルになっていない、気になるテーマ・技術・イベントアイディアを募集。書類選考を通過した4組がピッチイベントに参加し、SAAIプロデューサー陣からのアドバイス、優秀者への実現のための賞金提供を行い、アイディアの発展を促進しました。
(「第1回アイディアコンテスト」レポート:https://note.com/saai/n/n191030b80778

・2020年12月には、ビジネスプランコンテスト「01Start 2020」を開催し、スタートアップ 、イントラプレナー(社内起業家)を問わず、また地域、事業ジャンル、ステージを問わず幅広い方々の新たなチャレンジを応援。全国から、107件の応募があり、書類・面接を11チームが通過。地域活性や、パートナーシップの改善、リーダー育成プログラム、教育事業、宇宙開発、健康・食、社会課題の解決等、様々なビジネスプラン最終選考のピッチを経て7チームが採択され、全員がSAAI会員として入会し、ゼロワンブースターの定期的なメンタリングをはじめとしたSAAI資源の活用を始めています。
(ビジネスプランコンテスト「01Start2020」レポート:https://note.com/saai/n/ncd1de07b8138

SAAIアイディアコンテスト
01Start 2020採択チーム代表

■「micro FOOD & IDEA MARKET」との連携で自社サービスを磨く。テストマーケティング+PRも可能な枠組み。
・「SAAI」で生み出されたアイディアを、一般消費者が訪れるリアルな店舗である「micro FOOD & IDEA MARKET」を活用して実験的に展開し、将来の実装化を両施設の連携で応援。
これまでに数多くのプロジェクトがmicroを通し世の中に発信されています。
その中には、下記のようなSAAI会員がPRを担当する「ハリヨの柿酢プロジェクト」も含まれており、同じくSAAI会員の料理研究家とのコラボレーションによりオンラインイベントも実施されました。
(ハリヨの柿酢プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000074231.html

 ■株式会社ゼロワンブースター コミュニティチーム

コミュニティチーム
書き初め会

SAAIを、『新事業が続々と生まれるイノベーションの震源地』とするために、今年6月にはSAAIをメイン会場としたコミュニティ・カンファレンスも企画しています。

イノベーションは、多種多様なスキルを持った熱量の高い人々が、偶発的に出会い、対話をすることで生まれます。コミュニティチームは、インキュベーション施設としての価値を発揮させて行くための場づくりをしながら、時には必要な人材・リソースを結びつけるなどのサポートも行なっています。SAAIで自分の可能性を広げ、『変態』し、どんどん羽ばたいてほしいと思います。

■今後も常に変わり続ける施設として
1周年を迎えたSAAIは、常に変わり続け、新しいおもいつきを形にする空間を目指しアートを空間内に複数配置。
開業時にキッチン空間を彩る壁画アートをアーティスト田中紗樹さんに依頼し制作。その後、三菱地所が有楽町再構築の一環として進めた「ソノ アイダ#有楽町」において制作されたアートも追加され、施設を彩ります。それらのアートは、スペースの 雰囲気をがらっと変えるだけではなく、会員の新しいひらめきや気づきとなるための一助になっています。
(田中紗樹さんSAAIアート製作レポート:https://note.com/saai/n/nf3dcaac8c247?magazine_key=mbcf2597e109e )
(ソノ アイダ#有楽町:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000016002.html )

田中紗樹さんによるキッチンの壁画製作
アイダ#有楽町 アート作品

<有楽町「SAAI」Wonder Working Community 概要>
所在地: 東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル10F
アクセス: 有楽町駅より徒歩1分
企画: 三菱地所株式会社
運営: 株式会社ゼロワンブースター
開業: 2020年2月14日(金)
会費:
 固定席会員 月額60,000 円(税別)
 フリーデスク会員 月額25,000 円(税別)
 コミュニティ会員 月額10,000 円(税別)
ホームページ: https://yurakucho-saai.com
Facebook: https://www.facebook.com/saaiwonderworkingcommunity/
Peatix: https://saai.peatix.com/#
note: https://note.com/saai

【注釈】
※1 有楽町「Micro STARs Dev.(マイクロスターズディベロップメント)」:
有楽町「micro FOOD & IDEA MARKET」と有楽町「SAAI」 Wonder Working Community及び有楽町の街全体を舞台にまだ価値の定まりきらない(=micro な)人・アイディア・コト・モノをcultivate(交わり・耕し・育み・磨く)し、「次の時代を担うスターが生まれる“仕組み”を有楽町で作り上げる」ことを目指すプロジェクト。2019年12月2日(月)より始動。
・始動リリース :https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec191202_msd.pdf
・公式ホームページ:https://yurakucho-msd.com

※2 有楽町「micro FOOD & IDEA MARKET」:
様々な人・アイディア・文化・食に出逢える多機能型市場として2019 年12 月3 日(火)に有楽町ビル1 階で開業した複合型店舗。本施設は(1)ステージ機能、(2)飲食提供を通じた“街の憩いの場”としての機能、(3)物販・展示機能の3 つの機能を有し、実験的な取り組みを行う。
・開業リリース :https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec191202_micro.pdf
・公式ホームページ:https://yurakucho-micro.com

※3 会員専用アプリ「SAAIアプリ」:
会員の相互交流を主な目的として導入。イベント情報の閲覧や会議室予約ができるほか、STUDIOを共に立ち上げるメンバーの募集等のツールとして活用可能。また、タイムライン形式の投稿機能を備え、会員同士の施設外でのコミュニケーションを促進している。

※4 STUDIO システム:
思いついたアイディアをもとに、プロジェクト化してカタチにしていくことができるシステム。会員であれば誰でも2 名以上(無料)で立ち上げることができ、設定したテーマをSTUDIO メンバー同士で深堀し、設定テーマがプロジェクト化されるように、「SAAI」がそのサポートを行う。自らSTUDIO を立ち上げることも、共感する既存STUDIO に加わることも可能。オープン当時は「Micro STARs Dev.」プロデューサーを中心に第一弾STUDIO を始動したが、会員による自発的なSTUDIO の立ち上げを促すため、活動費の一部(調査費等)を補填する仕組みも導入した。

※5 「Micro STARs Dev.」プロデューサー:
有楽町「Micro STARs Dev.」プロジェクトを推進するプロデューサーを指す。丸の内朝大学等の実績から地域プロデュースや企業ブランディングにおける豊富なノウハウを有する株式会社 umari 代表取締役 古田 秘馬氏を中心に、様々なジャンルから多彩な計18名(2020年2月1日時点)のプロデューサー陣が参画中。
・公式ホームページ:https://yurakucho-msd.com

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